WORKS 施工事例

シンボルツリーとして、イロハモミジを植えたいとご要望がありました。
イロハモミジは和風の建物だけでなく、現代のシンプルモダンな建物にもよく似合います。
株立ちの樹形を植えさせていただきました。


下草の緑、割栗石のブラック、砂利のコントラストがきれいです。
初夏~秋口までの間に落葉樹を植える場合、葉をわざとむしり取って減らした状態で植え付ける事があります。
樹木は根から得た水分を主に葉から大気に放出しており、これを蒸散作用と言います。
低木以上の大きさとなるような樹木のほとんどは、産地で直接地面に植えられており、堀り取って出荷されるのですが、その際にある程度の細かい根が切断された状態になります。
「気温が高く、日照時間も長く、降雨も少ない」季節に、葉は茂っているけど根が減った樹木を植え付けるとどうなるか。
葉がたくさんついた状態で植えてしまうと、それだけ多くの水分が蒸散し失われ、水不足に陥る=枯れるリスクが高まる事になります。
これは落葉樹ほど起こりやすい現象です。
植え付け時に葉を意図的に減らす事で、水分バランスを保ちます。
一時的に葉が減り見栄えが淋しくなりますが、春には新葉が芽吹きます。
このように、樹種、場所、季節などを考慮して作業しています。